神経変性疾患におけるシンギュラリティ現象の解析と分子機構の解明
研究代表者:坂内 博子
機関: 早稲田大学大学院 理工学術院
専門分野: 神経科学・生物物理学
役割分担: 変性タウイメージング
研究の目的:
大脳皮質の50%に及ぶ大量の神経細胞死を伴うアルツハイマー病は、脳幹の青斑核のごく少数の細胞が、細胞毒性を持つタウオリゴマーを伝播する能力を持つことから始まるシンギュラリティ現象と考えられる。毒性タウオリゴマーを伝播し始める数個の「シンギュラリティ細胞」はどのように生まれるのか?および青斑核のシンギュラリティ細胞からタウオリゴマーはどのような時空間的動態で大脳皮質に広がるのか? これらの生物学的問いに答えるために、本研究班では、領域内の計測/解析/操作技術を有機的に統合し、分子-細胞-脳の階層をすべて包括したシームレスな解析を実現することにより、脳神経疾患の発症ポイントを予期するための「シンギュラリティ脳科学」というべき脳神経疾患への新しいアプローチを創生する。
研究分担者:廣島 通夫
機関: 理化学研究所BDR
専門分野: 生物物理学
役割分担: 全自動1分子イメージングによるタウ伝播の分子機構の解明
研究分担者:高島 明彦
機関: 学習院大学
専門分野: 神経解剖学・神経病理学
役割分担: タウプローブ設計、タウ凝集メカニズムの研究
研究協力者:添田 義行
機関: 学習院大学
専門分野: 神経解剖学・神経病理学
役割分担: タウプローブ設計、タウ凝集メカニズムの研究