NEW! シンギュラリティ生物学領域の成果を、Biophysics and Physicobiology Special Issue: “Singularity Biology and Beyond”として公開しました。(2024年5月29日)
公募班A03の林悠さんが、末梢組織の小胞体のストレスが眠りのトリガーとなること、またeIF2αがそれに関わる分子と特定した研究成果を、Cell Reports誌に発表しました。
論文、プレスリリースはリンク先をご覧ください。
2023年2月、永井健治代表(大阪大学)が、「革新的生物発光タンパク質の開発と生理機能計測の先駆的研究」で、第15回中谷賞(公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団)を受賞しました。中谷賞は医工計測技術分野における技術開発の飛躍的な発展を期し、顕著な業績をあげた研究者を表彰する賞です。
IMPORTANT! 2023年3月10日に新学術領域「シンギュラリティ生物学」成果公開シンポジウムを開催いたします。詳しくはこちらのリンクをご覧ください。
IMPORTANT! AMATERAS紹介動画を作成しました。ぜひご覧ください。
公募A03班の小柳光正さん(大阪公立大学)が、蚊とヤツメウナギのオプシンを用いてGPCR活性を操作する、新しい光遺伝学的ツールをPNAS誌に発表しました。ChR2よりも光に対して〜7000倍も敏感なMosOps3, 緑色光により再生可能LamPPをベースに、光依存的にcAMPやCa2+レベルのアップレギュレーション、およびcAMPクランプを可能にするツールを作成しました。
論文はこちらをご覧ください。
A01-3班の城口克之さん、Jianshi Jinさん、小川 泰策さん、A03-4班の岡崎拓さんらの共同研究がPNAS誌に掲載されました。ALPS(Automated Live-imaging and cell Picking System)と名付けたロボットを開発し、自動化を利用して、同一細胞から顕微鏡画像と遺伝子発現情報(RNA-seqにより)を取得しています。その後、細胞画像に深層学習を適用して、RNA-seqからデータ駆動的に定義した細胞のタイプや状態を推定しています。観察して分かったシンギュラリティに関連する細胞を分取してRNA-seqを行うことや、細胞画像からシンギュラリティ細胞の状態を推定しながらも、その後の様子を観察し続けることが出来ます。
論文はこちらをご覧ください。
プレスリリースはこちらをご覧ください。
動画も紹介されています!ぜひご覧ください。
公募A03班の小野大輔さん(名古屋大学)が、哺乳類視交叉上核におけるセカンドメッセンジャーcAMPとCa2+、および神経伝達物質放出の概日リズムの時空間的パターンを可視化した研究をScience Advance誌に発表しました。本研究により、細胞内cAMPがSCN概日リズムの神経回路網を構成する重要な分子であることが明らかとなりました。
論文はこちらをご覧ください。
A01-2班の永井健治さん、杉浦 一徳さんが、Communications Biology誌に、新規に開発した紫色蛍光タンパク質Sumire(スミレ)を発表しました。群青色蛍光タンパク質Sirius(シリウス)以来、13年ぶりに蛍光タンパク質の最短波長記録を更新しています。蛍光団を水和化し、励起状態のプロトン移動を抑制してストークスシフトを小さくしたのがポイントです。
https://www.nature.com/articles/s42003-022-04153-7
A01-2班の永井健治さん・服部満さんが、Nature Reviews Chemistry誌に、発光タンパク質NanoLucとNanoKaz、それらを応用したイメージング法についての総説を発表しました。
https://t.co/JHCqmEAPjo
公募班A03班の林悠さんが、起きていた時間をカルシウム濃度で記録するタイマーのような細胞ALAニューロンを発見し、 iScience誌に発表しました。https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589004222007234
プレスリリースはこちらをご覧ください。
公募班A03班の佐原成彦さん、A03-1班の松本弦さんらが、p62を介したオートファジーがタウオリゴマーを分解し、認知症で生じる神経細胞死や脳内炎症を抑制することをAging Cell誌に報告しました。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/acel.13615
プレスリリース、新聞記事はこちらをご覧ください。
シンギュラリティ生物学ニュースレターVol.4を発行しました
公募班A03の林悠さんが、東京大学理学部生物学科 教授にご栄転されました。(筑波大学と併任)
A03-4岡崎班が、免疫チェックポイント分子LAG-3のリガンド特性を解明し、Immunity誌に発表しました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1074761322001364?via%3Dihub
班友の平島 剛志さんが、2022年6月よりシンガポール国立大学メカノバイオロジー研究所にPIとして異動されます。博士研究員を募集しておりますのでこちらをご覧ください。
A03-3班の橋本均さんが、ストレスによって引き起こされる不安行動を双方向に制御する前障内の特定の脳細胞を発見し、Science Advance誌に報告しました。https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.abi6375
プレスリリースはこちらをご覧ください。
A01-3班城口克之さんらが、多種・多数の細菌で構成される細菌叢中の個々の細菌を一つ一つ区別して種類と数を計測する新手法をNature Communications誌に発表しました。木(個々の細菌)も森(細菌叢)も同時に見る、シンギュラリティ生物学ならではの成果です。本手法は腸内細菌はもちろん、さまざまな細菌叢(土壌、海洋など)の計測への応用が期待されます。https://www.nature.com/articles/s41467-022-28426-1
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公募班A01の蛭田勇樹さん(慶應義塾大)と計画班A01-2班吉村英哲さんの発光基質開発の共同研究がBioconjugate Chemistry誌に掲載されました。安定な発光基質を新開発し、通常1〜2時間のところ、本研究では生細胞で24時間以上の発光を得ることに成功しました。
https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.bioconjchem.2c00035
A03-4岡崎拓さんが自己免疫疾患に対する新規治療法を発見し、Nature Immunology誌に発表しました。PD-1の機能制限機構(Sugiura et al, Science, 2019)を標的とした画期的な方法であり、今後の発展が期待されます。
https://www.nature.com/articles/s41590-021-01125-7
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A02-2班の小松崎民樹さん(北海道大学)が、移動エントロピーという情報量に着眼して要素間の多体の相互作用を推定する手法を開発し、Science Advance誌に発表しました。 本手法は要素間の多体の相互作用を分析する有力なデータ駆動型手法として期待されています。
https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.abj1720
本論文はScience Advances誌のonline feature imageに選出され、トップページを飾っています。プレスリリースはこちらをご覧ください。
公募班の坂井貴臣さん(東京都立大)がショウジョウバエの長期記憶の固定化と維持を制御する仕組みを発見し、PloS Biology誌に発表しました。翅や神経回路の形成に関わる遺伝子Apterousが、時計ニューロンとキノコ体でそれぞれ異なる仕組みで、記憶の固定化と維持に関わっていることを示しました。
https://journals.plos.org/plosbiology/article?id=10.1371/journal.pbio.3001459
プレスリリース 日本語 英語
IMPORTANT! 葉も木も森も同時に観れる“AMATERAS”を用いた共同研究を大募集します!詳細はこちらのリンクをご覧ください
総括班、A01-2渡邉班、A01-2永井班、A03-2堀川班、A03-3橋本班の共同研究、AMATERASの論文はこちらです。
Ichimura, T., Kakizuka, T., Horikawa, K. et al. Exploring rare cellular activity in more than one million cells by a transscale scope. Sci Rep 11, 16539 (2021). https://doi.org/10.1038/s41598-021-95930-7